最新のアグリテックからうまれたいちご「エコベリー」

TSUBU株式会社(東京都品川区)が「カーボンニュートラル」「オーガニック」「化学農薬不使用」「アグリテック完全LED栽培」によって通年栽培する夏いちご「エコベリー(TM)」の販売を2022年6月より実施する。(エコベリーは商標登録申請中) 「エコベリー」は、従来の夏いちごよりも食味を格段に向上させたもので、凝縮感のある甘さが特徴。これまで夏いちごは、輸入品や寒冷地に限定した生産品が主流で、年間を通していちごのスイーツを供給するパティシエ業界では夏季に食味が十分に満足できるものを入手するのが困難だった。しかしこのたびアグリテックによる通年栽培技術を用いたハウス栽培をすることで、夏でも最盛期と変わらない食味・フレッシュな完熟状態「エコベリー」の供給が可能となった。

「誰もが栽培できる」を実現したい

「エコベリー」プロジェクトの原点は、「誰もが栽培できる」を実現したいという思いからスタート。「生産地の環境や気候変動」にとらわれない安定した生産、また「障がい者」や「シニア世代」の方々にも現役世代と同じ環境でいきいきと活躍できるコミュニティ(働き場)を形成する事を目的としている。野菜や果物の中でも特に残留農薬が多いことで知られているいちごを化学合成農薬や化学肥料を使用せず「安全・安心」「美味しい」をお届けするとともに「物流の最適化」までを含めたサービスを行い、収穫から24時間以内に配送する「生産」と「物流」を組み合わせた「完熟いちごのお届けサービス」だ。自社の物流を強化することで、ジャストインタイムの物流体制や消費者からのニーズの把握、パッケージのリサイクル・リユースを実現し、CO2削減にも繋げる取り組み。再生エネルギーとアグリテックを駆使し「完全LED栽培」「培地栽培」「立体栽培」「自動制御」を用いた栽培手法によって【生産者・消費者・環境(SDGs)へのベネフィット】を確立させる。

立体栽培

【生産者のベネフィット】

(1) 自然光(太陽光)を使用しない完全LED栽培により、天候などの外的要因に左右されない(2) アグリテックによる自動制御により、栽培メンテナンス作業を削減(3) 立体栽培により、「しゃがむ・立ち上がる」作業の負担が軽減される(4) 通常の用地面積の「1/3」の面積で行えるために作業時間の短縮に繋がる(5) 太陽光パネルとバッテリーを使う事で光熱費を削減(6) 化学農薬不使用とすることで生産者の農薬被爆による健康被害を防ぐ

再生エネルギー断熱ハウス

【消費者のベネフィット】

(1) オーガニック・化学農薬不使用の栽培による食の安全性 (2) 完熟の最も美味しいいちごを食べることができる

【環境・SDGs】

(1) 化学肥料・化学農薬不使用によるCO2排出の軽減 (2) 再生エネルギーを使う事でのCO2排出の軽減 (3) パティシエの方と連携した加工・利用技術開発で「B・C級品」のフードロスを軽減 

パティシエ業界へのサンプル提供もスタート

2022年2月より、パティシエ業界へのサンプル提供も実施。サンプルの種類は、生いちご(M/L・S・2Sサイズ)、冷凍いちご、フリーズドライ(ホール・スライス)の3つのスタイル。(詳細はホームページ:: http://www.tsubu.biz